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移住初心者にちょうどいい。
人の温かさが根づく士別での暮らし

Iターン

Profile

お名前
保科 陽子さん・保科 博勝さん
出身地
陽子さん:三重県
博勝さん:北海道士別市(多寄地区)
移住前の職業・生活
陽子さん:札幌でIT関係の会社員
博勝さん:士別で実家の農業を継ぐ
現在の職業・活動内容
じゃがいもを中心に栽培する農家(家族で営む)
移住時期
2010年(移住歴13年)

士別には、市内の事業者と士別で暮らしながら働きたい人(主に旅人)をマッチングする「しべつ〜リズム」というサービスがある。その事業者の1人として保科さんの現場を体験させてもらった。その際、休み時間にも関わらず、快く移住者インタビューも受け入れてくれた。

出会いと移住のきっかけ

士別市の多寄地区で農家を営む保科さんご夫妻は、妻の陽子さんが移住者。農業青年との婚活マッチングイベント「グリーンパートナー」で現在の夫博勝さんと出会い、移住を決断した。移住歴は13年。2人のお子さんと家族4人で暮らしている。

「都会での一人暮らしに疲れてしまって、婚活をしようかなと思った矢先にたまたま駅のフリーペーパーで士別のイベントを知って。それで参加して今の夫と知り合い、結婚=移住&就農を決断したんさ。」

多寄で営む農家としての暮らし

保科家は多寄地区でじゃがいもを中心に栽培している。じゃがいもは地域では一番広域の面積を誇る。博勝さんと陽子さん、そして博勝さんの両親の4人で主に作業を行なっている。収穫時期等の人手が必要なタイミングには、移住してから知り合った友人や多寄の農家仲間に声をかけお手伝いを頼んでいる。

「多寄に嫁いできた女性には多寄以外の出身の人が多くて。皆周りに知り合いが少ないところから始まって徐々に仲よくなり、助け合うことも多いんさ。」

実際にこの日お手伝いに来ていた女性も先輩移住者の方だった。農業というツールを介して移住者コミュニティが自然と育まれている多寄地区は、移住者が入ってきやすい土壌が既に確立されているのだろう。

肩の力を抜いて暮らせる、“ちょうどいい”日常。

「士別も多寄も人間関係がすごく居心地が良くて。嫌な思いをした記憶が全然ない。新しく来た人を気にかけてくれて、温かく接してくれるからかな。」

都会の人混みや情報の多い環境に疲れてしまったという陽子さんは、程よい距離感で接することができる士別の人間関係にも好印象を抱いている。先輩移住者も多い多寄地区のそして農家同士のつながりの中で、外から来た人を受け入れる姿勢が育まれており、そんな場所だからこそ自然と移住者が集まってくるのかもしれない。

「士別はうちにとっては暮らすのにめっちゃちょうどいい場所。何がって言ったらうちは本が好きやから図書館の充実っぷりがめっちゃええなと思う。でも中には士別は何もないよって言う人もいたりする。ここは人それぞれやと思う。ただちょっとここが不便とかこれがあればとか要望はあっても、これっていう嫌なところが特にない。買い物も車で行けば必要なものは手に入るし、遊びに行くにしても車でアクセス出来るところで十分楽しめるし。暮らしていて必要十分な環境やと思う。」

移住を決める際には、どうしてもそのまちに「あるもの」について考えてしまいそうなものだし、どのまちの移住者向けの資料を見てもあれもこれもありますよを押し出しているものが多い。でも移住希望者にとっては「嫌なところがない」ことの方が本質的に重要なのではないか。

「移住初心者向けのまち」士別

「万人が認める突出していいものがあるわけじゃなくて、消極的かもしれやんけど、嫌なとこがほんとにパッと思い付かん。だからよく言うのは、士別は移住初心者向けのまちだよって。」

移住初心者向けのまち。程よい田舎。嫌なとこがない。一見消極的な意見のようでいて、実際の暮らしに焦点を当てた時に、一番重要なポイントはこれらに尽きるのかもしれない。人それぞれ移住先に求める条件は違えど、暮らしやすさ、人との距離感、コミュティの存在、こうした要素があることは、突出した何かがあることよりも、生活に即したリアリティの中で存在感を発揮するという意味で尊い。士別市多寄地区にはそうした土壌が少しずつ根付いており、地域で暮らす人々の中にそれが一歩ずつ着実に浸透していっている。

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